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2012年09月23日

住み慣れた家を後にし、これから一生お世話になる新居へと車を走らせた。
誰の持ち物でもない、私達家族の小さなマイホーム。20代の今は勿論、年
老いていく姿を見届けてもらう大切な我が家だ。いずれここに私達家族以外
の新しい家族が足を踏み入れ、今はまだ子供だけの暮らしに孫も入るように
なるのだ。そして先々は夫婦二人に。そんな事を思いながら鍵を開ける。

しっかりとした二重ロックに防犯面も安心しつつ。まだ汚れていないキレイな
玄関、漂う新築の香り、いずれ汚れていく事は覚悟しつつも塵一つ無い家に
心が躍る。子供達は早速荷物を片付け始 めた。私達は新しく購入した冷蔵庫
と洗濯機の到着を待ちながら換気扇の下でタバコを吸う。

二階がリビングのせいで運搬料の他にクレーン費用までかかってしまった。
これから食べ盛りを迎える子供の為にと買った大きな冷蔵庫は、
家の雰囲気にあったダークブラウンの木目柄だ。限定生産だった為見つからず
取り寄せてまで買ったお気に入りだ。

ベランダから吊るされた冷蔵庫が搬入される。傷がつかないように慎重に
リビングへと入ってくる。次は洗濯機だ。
浴室乾燥がついているものの、電気代が高くつく。
乾燥機付きのドラム式にした。特にこだわりはない。冷蔵庫とのセット
割引で お値打ち価格だった以外は思い入れがない。

しっかりと洗えれば良いのだ。クレーンを使いベランダへ、ベランダからリビ
ング、洗面所と移された。全自動洗濯機を使っていたせいか小さくコンパク
トに見える。受け取りのサインをし業者を見送った。至るところにダンボー
ルが並ぶものの、すっかり家になっている。引越しに比べると荷解きは簡単
だった。不用品はダンボール以外はない。楽なもんだ。

明日はゴミの日。ダンボールをゴミ捨て場へと持って行き滞りなく引越しは
終わった。夜、新居のお祝いに実家から親と妹弟がやって来た。広いキッチン、
リビング、おすすめ所は たくさんあった。
そんな私をよそに気に入ったのが三階だった。秘密基地のように見えたのか
リビングに中々降りて来ないほどだ。

乾杯をし飲み食いした後、帰って行った。引越し初日は家族全員で風呂に
入り一緒に眠った。あれから一年、白い壁紙に所々落書きをされ、
床にも傷が増えた。

子供部屋はそれぞれの個性が溢れ、新たな家族となる犬を迎えた。最初は戸惑
ったIHのキッチンも慣れ、エコ給湯も使いこなせている。ただ床暖房だけ
はいまいちよくわからないままだ。近所に新築の戸建てが完成する度に我が
家と比べてしまうが、小さな城となる夢のマイホームは今日も家族を見守 り
包んでくれている。
posted by かなくみ at 10:50 | 一戸建て購入